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titanium surgical steel316L  JEWERLY

Hand made metal craft original design in tokyo

オーステナイトとは

オーステナイトとは鉄を主成分とする鋼のことです。

オーステナイト316L(Austenitic stainless steel)=18%Cr-12%Ni-2.5%Mo

金属は腐食(=さび)対策としてさまざまな元素の金属が配合され研究されています。4大弱点である粒界腐食、孔食、すきま腐食、応力腐食に対抗するために調合されさまざまな番手の合金が開発されています。単体金属より、合金にすることで、利点を活かす工夫がされ、それにより、数百種のステンレスが生まれています。

合金鋼の種類はマルテンサイト(刃物)、二相、フェライト(家庭用)、オーステナイトに大別されます。
そのオーステナイトのうち304、316、316Lなど48種ある番手のうち、大半が18%Cr-8%Niステンレス=sus304(用途:スプーン、フォーク、台所シンク)。

ワンランク上のグレードになる316は304にモリブデン(Mo)を添加して耐食性を強めた鋼種。

さらに耐粒界腐食性を高めるため炭素の含有量を0.030%以下に下げることで(Lを着けて表示される)極低炭素型に改良されグレードアップした鋼種がsus316L。

当工房のアクセサリーの素材として独自に使用するのがオーステナイト316L。シルバー925のように変色しない利点があります。

力学的強度と耐食性に優れ、俗に[サージカルステンレス]と言われるものがこれにあたります。=18%Cr-12%Ni-2.5%Moというのが316L。

サージカルステンレスの用途:歯科部材や、ボディーピアスの素材。
(Ni)ニッケルがブレンドされることで応力腐食割れに強い金属となります。ニッケル金属アレルギーの方は、腐食には縁がないもっとも耐食性の強い純チタン製リングを着けた方がさらに安全です。医療の現場ではニッケルフリーステンレスが望まれるところですが、(Ni)ニッケルフリーステンレスは成形の工程や製造される条件によっては素材が硬くなってしまい、切削が困難になるうえ、特殊な溶解炉を要するため加工が難しくなるため、316Lが治療器具には実用されているという現状があります。

タングステンとは

タングステン


近年メンズジュエリー素材としてにわかに登場した新マテリアル。硬いほど良いとされるメンズジュエリー結婚指輪でも注目されつつある素材。ただし硬すぎて刻印を打刻すると割れてしまうほど。粘りがない金属。

金(ゴールド24k)と同じ比重を持つレアメタル。

硬いが故に加工が大変難しく、水圧による切断など大掛かりな設備により加工されます。
手作業によるジュエリー加工には不向き。手作業で制作するには金属の展延性や粘りが必要で、タングステンはこの点が欠点。
硬すぎるゆえ、ハンマーで打って鍛造すると割れてしまう。
主に中国に産出される希少金属。
砲弾の芯などに利用される。