金属アレルギー(allergy=アレルギー性接触性皮膚炎)とは
体内にまず異物として何かの金属(抗原)を認知して、抗体を作ってしまい、感作する状態で、2度目に同じ物質から激しい反応が起き有害な症状がもたらされる状態をいいます。
接触性皮膚炎として現れるケースには、一次刺激性の皮膚障害とアレルギー性のものとが混同されていますが、前者は直接の刺激作用によるもの、後者は免疫的なしくみを通じてトラブルを起こすものです。
お肌の症状は一般に類似していて、紅班、発赤(皮膚が充血し赤みを帯びる)が多いです。塩素イオンが含まれる汗と、アレルゲン金属の作用によって、皮膚が拒絶反応を起こし、かぶれたりトラブルを起こすことです。
残念ながらアレルギー性は治らないそうですが、一過性の炎症でしたら、アクセサリーなどの金属が直接の原因でない場合もあります。
チタンが最も安全な金属と言われていて、結婚指輪の素材にもチタンが選ばれています。しかしながら、自然界のお花でさえ、強烈なアレルゲンとなるわけですから、金属が体内に入らないにこしたことはないのかも知れません。
最も安全な金属の第一位はチタン。
サージカルステンレスも医療に使われる比較的良質な素材です。とはいえ、金属の状態は環境次第です。
もし不働態皮膜が損なわれるような条件がそろう悪い環境下では所詮、鉄の成分がベースにあるだけに、安全とは言い切れない面があります。
どのような物質でも、地球上のあらゆる生体外物質はアレルギーを引き起こす可能性を持つともいえます。ブタクサでもスギの花粉でもハウスダストでも、人体に危険でなくともアレルギーを引き起こす原因となっているわけです。